桃を食べる事により得られる栄養分とはどんな物がありますか?

桃は昔から不老長寿の妙薬に例えられたり、病魔を追い払う象徴とされてきました。
実際にはどのような栄養分があるのでしょうか。
まず桃には食物繊維があります。
水溶性の食物繊維なのですが、実は果物には珍しく桃を食べることで便秘が解消されるという効果があります。
この食物繊維には整腸作用のあるペクチンという成分が入っています。
腸というのは人間の身体の中でも大事な場所でその中に老廃物が溜まりすぎてしまいますと、老廃物自体から毒素が発生して身体に回ってしまいます。
女性は特にぽっこりお腹などを何とかしたいものです。
桃にはその力があります。
また桃には水溶性ビタミンであるナイアシンというものも含まれています。
このナイアシンは皮膚や粘膜の健康を保ち、また冷え症にも効果があります。
大体生ものは身体を冷やすと言われていますが、桃は身体を温めてくれるのです。
そしてアミノ酸の一種であるアスパラギン酸は蛋白質の合成やエネルギーや窒素の代謝を高めたり、ミネラルを全身へスムーズに運んでくれるのです。
このために疲労回復を早めに促進する効果があります。
さらにカリウムはナトリウムとのバランスを取り、高血圧の予防がされるとも言われています。
ちなみに昔、風邪をひいたら桃缶という説がありましたが高価なものという意味の他にも理由があります。
缶詰の桃のビタミンCの含有量は生の桃よりも4倍も多く、ビタミンEの含有量はほぼ同じくらいです。
これは缶詰処理中にフルーツの果肉の細胞壁が破壊されることによって体内に吸収されやすくなるとのことです。
桃のビタミンCは柑橘類などと比べれば低いために風邪などといったビタミンを必要とする場合には缶詰の方が推奨されたようです。
さらによく剥いて捨ててしまう皮には食あたりをおこしたときの解毒に効果があると昔から言われており、特にマグロにあたったときの中毒症状の緩和にはすみやかな効果を発揮すると言われているそうです。
桃は葉や花や種も身体のためになる成分が含まれています。