桃の甘み成分はどのような仕組みになっていますか?

果物

桃は枝の近くではなく、お尻(果頂部)のほうが糖度が高くなる傾向にあります。
つまり下に行くほどに糖度が増すのです。
つまり食べる時には枝に付いている方から食べて、果頂部の甘みを味わうような形で食べると甘く感じられます。
はじめから甘い方を食べてしまいますと、へたの方に味が感じられなくなってしまい、美味しいという印象がもてなくなってしまうからです。

木の上の太陽の光をしっかりと浴びることによって果点というのができ、全体に散らばっているほどに甘い確率が高くなります。
つまり高い位置にある桃の方が甘みが強くなります。

また桃は雨にさらされることで実は大きくなりますが、甘みが拡散してしまい甘みが減ってしまいます。
太陽の光が甘みを作ると言ってもいいでしょう。

どうみてもまだ完熟していない桃の場合は新聞紙などに包み、風通しのよいところで保管しましょう。
その状態で日光に当てることもよいとされていますが、基本的には日陰で保管するようにしましょう。

やがて桃のお尻の部分から柔らかく弾力がでてきます。
桃の食べ頃はお尻のような形の果頂部によって決まります。
自分の好きな硬さで食べごろを見逃さないようにしてください。

冷蔵庫は桃の保管場所には向いていないためにすぐに傷んでしまいます。
新鮮な桃を水分が飛ばされてしまう冷蔵庫で常時保存するのはお勧めではありません。
熟したものと腐りはじめたものは違います。
冷蔵庫に入れるのは食べる2~3時間前でもいいといってもいいでしょう。

ただし熟したものをそのまま外に置いておいても傷んでしまいます。
冷蔵庫に入れて2~3時間で食べられるような状態になったものから食べていくようにしましょう。
また早く熟したい時にはビニール袋にリンゴと入れることによって、リンゴから発生するエチレンガスで追熟を促すことができます。
数個が同時になった場合は保存のきく加工品に変えるのもいいでしょうが、美味しく食べごろになった桃を少し冷やして食べることで甘さが違います。